マウル塾の沿革

 

マウルの始まりは2013年4月15日。

Facebookに始めて投稿しました。
 

教室の前身は「マウル日曜講座」。

日曜日をメインに、翻訳や映画、歴史、韓国の政治など、学習の場を大阪の心斎橋にて提供していましたが、だんだんと韓流ブームで学習を始めた学習者が上級まで学んだあと、行き場に困っているお悩みを受けるようになりました。 


 

2015年10月

迷える上級者たちを対象に初めはカフェやカラオケボックスで授業をしてきましたが、とうとう教室を大阪市中央区本町に構えることになり、「マウル韓国語本町教室」としてオープンさせました。  

当時、最も多かった“カフェ勉スタイル”の映像字幕翻訳講座の受講生にとっては念願の教室授業ができることになったのです。ずっと本町駅近くのカフェベローチェ備後町店、カフェ参番館には本当にお世話になっていました。何人もの受講生さんがそこで学ばれ、巣立っていかれました。 


新しい教室の建物の1階は韓国料理店の「初中後」さんでした。授業の後によくおいしい韓国料理をいただきました。ありがとうございました。

レベルに分け、初級・中級・上級、毎週〇曜日〇時~ といった従来の形式を外し、その方のニーズに合わせて授業を設定、開講するというスタイルを採用しました。マウルでは徹底的にヒアリングをし、その方のための授業をつくり、契約、学習スタートとなります。基本コンセプトは、“韓国語を人生と社会に生かすための気づきの提供”です。

隔週土曜日夜には「通訳士養成講座」を開講。教室とソウルの教師とスカイプ(のちにZOOM) でつなぎ、授業をしました。現在のオンライン授業の前身といった授業形態がスタートしたことになります。


初の韓国合宿は釜山。釜山検定試験100問を皆で9時間かけて足で歩いて解いてくるというミッションを遂げ、大成功の合宿となりました。現地でも初級クラスと超上級クラスの2クラスに分け、現地の韓国語教師から韓国語で学ぶという体験もしてきました。
 

2016年

この年はまず6月に仁川合宿とソウル合宿を連続した日程で6月に開催。両方の合宿に参加された方もいらっしゃいました。仁川でも主に世界遺産の見学、中華街や松島などを見学。ソウルではソウル検定試験と題し、江南にある日本語学院の生徒さんと一緒に50問をグループに分かれて足で歩いて解いてきていただきました。「ソウルで一番長いエスカレーターに乗る」「カラオケで〇〇という歌を歌ってくる」といったミッションを皆さんで楽しくクリア。トッポッキタウンで有名なシンダン洞ではトッポッキを食べましたが、70年代から若い学生たちに人気のお店でした。今回も非常に実のある合宿となりました。

そして12月には「美と健康のツアー」と題し、ソウルに美と健康を求め、旅行に行きました。梨泰院から東大門でチーム別ファッションバトル、明洞ではエステを堪能し、広蔵市場で屋台料理を楽しんだほか、東大門でサムゲタン、江南で豆腐料理、汝矣島でオーガニック野菜の料理などを味わいました。またホジュン博物館を見学し「四象医学」についても学んできました。クリスマスの頃でもあり、街中はとても華やかでにぎわっていたソウルでした。

初の国内合宿も行いました。上本町の貸し教室にてレベル別学習や、NHKアナウンサーのイ・ジェウクさんをお招きしての講演会は、韓流ドラマについての内容で、会場からは常に笑い声が飛んでいました。夜は鶴橋で焼肉とカラオケを楽しみました。翌日も早朝6時から翻訳の授業を行うなどなかなかハードスケジュールでしたが、日本語禁止というルールを設けていたため、韓国人学生の助けを借りながらも韓国語をなんとか話そうと頑張っている姿が印象的でした。韓国の絵本を楽しむ時間は皆さんにとても好評でした。
 

2017年

2月に字幕翻訳強化合宿を開催。関西圏と名古屋のほうからも来ていただき、1泊2日で字幕翻訳と日本語強化のための勉強をしました。

3月には大阪で韓国語合宿。NHKハングル講座でおなじみの金裕鴻先生、元慶煕大学客員教授の藤本敏和さん、盧武鉉大統領の通訳をされたキルヨンスクさんらの特別授業が大変、好評でした。 翌日は早朝から通訳ガイド演習として難波駅から本町の教室までを歩きながら行ったり、韓国語のヨガ授業を行ったりしました。宿泊は本町のゲストハウス。


2018年
マウル生き方支援ビレッジを設立→のちにマウル生き方支援スクエアに名称変更。
語学支援、生き方支援、ビジネス支援の三本柱での活動をスタート。

「マウル塾」という名での韓国語学習を3名1組として相互支援をベースとして始めました。レッスンは個別ですが、必ず3人でアウトプットしあったり、分かる人が分からない人に教えるという学習シェアをしあったりしてもらいました。(教室移転などの関係で12期でいったん終了)

ここで一気に塾生が増えました。
この年の3月に行った国内合宿では、1日目、滋賀県の雨森芳洲の生家を訪れ、2日目には笑福亭銀瓶さんによる韓国語落語が大変、好評でした。自主勉強会では「英語で学ぶ韓国語」と題して、韓国語、日本語に訳された英語の絵本を読みながら、解釈の面白さを味わいました。

5月にはアナウンサーのイムジュヒさんをお迎えし、話し方についてレクチャーしていただきました。セミナー中、じっくりお話する機会を持てたほか、食事会でも楽しく会話が弾みました。

この年の8月には慶州で合宿を行いました。例年にない猛暑でしたが、合宿の日程の3日間だけは小雨が降るなど、非常にありがたい天候でした。町じゅうが世界遺産という都市で歴史についても学んできました。

 人生100年時代と言われるようになり、50代から学びなおしてプロを目指したり、生きがいとしたり、奉仕をしたり、何かしら韓国語が人生に強い影響を及ぼす存在になるようなゴールを目指して「50代からの学びなおし韓国語」をスタート。参加費500円で気楽に韓国語を楽しみに集まっていただくことがコンセプトで、そこから本格的に韓国語を学ぶことにつなげていくきっかけとしていただく方もいらっしゃいました。

また「経営・先生マインドまでセットで学べる韓国語教師養成講座」(現・「韓国語教育ビジネスマスター講座」)をスタート。韓国語教育のほか、自身がスクールやサロンを開くための起業準備・経営編と、先生としての姿勢やブランディングまで学べる心理学編を備えた講座を開講。教えることをシゴトとしてきちんと始められるまでとことんサポートする新しいスタイルの韓国語教師養成講座となりました。現在はITツールを駆使して、充実したオンライン講座を作成できるカリキュラムを加えました。大学教授による韓国語教育の授業や、さまざまな場で大活躍する心理学編教師、第一線で活躍するウェブ教育者によるIT編など、かなり盛りだくさんの講座は「人生を変える講座だった」と1期生から高い評価をいただきました。

9月には「プラチナ日本語セミナー」を開催。プロのアナウンサーの塩見智子さんとプロのライター松原ヨーコさんにお越しいただき、たっぷり日本語を勉強していただきました。

年末には台湾の世新大学の日本語学科にて韓国語を日本語で教えるという勉強会やハングル名札の制作、K-POPを歌って踊るといった楽しい交流会を行いました。学生たちの案内で九份観光も楽しみ、韓流ブームのおかげで韓国でない所でも韓国語で交流ができるという貴重な体験ができました。


2019年~

パーソナルマウル塾スタート

これまで自分のためだけではなく、誰かに役に立つ学習をするために行ってきた3名1組の形式を、個人で学んでもその部分をカバーできるよう組み直し、スタート。完全なるパーソナルスタイルを確立。学習面でのコンサルと自主的に取り組むマインドセットの徹底を柱に開講。

この年の2月には光州研修旅行を開催しました。518の民主化運動にまつわる場所を回り、非常に有意義な日々となりました。全羅道のごはんをおいしく頂きました。

また11月にスパルタ2Daysセミナーと題し、大阪の堺筋本町の教室で2日に渡り、セミナーを行いました。

11月には仁川合宿を開催し、江華島や、中華街、日本人街などを回りました。


2020年春~

「フリー塾オンラインサロン」をスタート。

50代からの学びなおし韓国語とパーソナルマウル塾、フリー塾の3本柱と、専門的学習を韓国語教育ビジネスマスター講座、スペシャリスト養成講座(通訳、映像字幕翻訳)で学んでいただけるよう講座を開始。

コロナ禍で、オンラインで授業を進めたい講師のための「オンライン授業マスター講座」もリリースしました。

1月には「50代からの学びなおし韓国語」のクラスで伊勢合宿、11月には大阪の泉佐野市で遠足を楽しみました。


2021年

新規に「韓国歌謡K-POP翻訳講座」を開講。プロ目線での訳し方を学びたい、翻訳が本当に好きだという意欲のある方を募集。小説とは一味違った訳の面白さを体験していただけるようご用意しました。

またコロナ禍でネット配信を楽しむ人が増えた中、映像字幕翻訳の仕事が止まりません。このスキルを学びたいという方には惜しみなくお伝えしています。過去に受講された方が「映像翻訳のスキルを知っていたおかげでコロナ禍でもくいっぱぐれなくて済んでいる」ということをおっしゃってくれました。

この年は「50代からの学びなおし韓国語」で京都に遠足に行きました。なかなか海外に出られないのがもどかしい時でした。


2022年

新規で「単語塾」をスタート。1回で16単語ずつ取り上げ、訳文を集めながら学びます。継続が力に。

また10月から「日本語と韓国語の発音・話し方クリニック」をスタート。日本語と韓国語の話すしくみを学び、美しく音読やスピーチ、会話ができるようになるための講座です。韓国語ネイティブの方がたくさん参加してくれています。

11月には「文芸翻訳基礎講座」をリリースしました。文芸翻訳の基礎を学んだあとで、小説・コラム、映像字幕、漫画の翻訳を体験学習できます。将来、翻訳の仕事に就きたい方にぜひおススメしたい講座です。

6月にマウル塾の皆さんと鶴橋で交流会をしました。コロナ禍でも鶴橋はいつも大勢の人でにぎわっています。9月には「50代からの学びなおし韓国語」の皆さんと、京都の古民家で韓国料理を作って味わいました。


2023年

5月に翻訳家の母国語(=日本語)強化をコンセプトの1つとし、「大人の文章塾~書く瞑想~講座」をリリースしました。また「翻訳家のための日本語勉強会」も月1回定期的に開催。また6月にはこれまでの単語塾を「4×4単語塾」と改名し、ネイティブの方とノンネイティブの方が混ざって韓国語の単語を一緒に学ぶクラスをスタート。別曜日での上級クラスも開講が決まりました。

映像字幕翻訳講座、マウルパーソナル塾の受講生さんが増えていきます。今後もこれまでの受け身の学習ではなく、自身で追究していく講座をリリースしていく予定です。


2024年

本格的に「文芸翻訳講座~小説編~」がスタートしました。現代小説からじっくり丁寧に読みながら訳していく講座です。小説をまるまる1冊訳しますが、どのような仕上がりになるか楽しみです。

映像字幕翻訳講座で学んだ皆さんで新しいチームを組みました。プロとして多くの場で活躍できるよう、助け合って磨いていく体制をしっかり整えながら、どんどんいろんな翻訳にチャレンジしていきます。


2025年

講座を見直し、新しくリリースしました。
①「通訳士スペシャリスト養成講座」を1年に凝縮し、フォローとして「通訳士のための発音矯正・ヒアリング強化講座」、また通訳士の基礎固めとなる「通訳基礎トレーニング」の2つを併設いたしました。

②「映像字幕翻訳家スペシャリスト養成講座」につきましては、従来の講座のほか、すでにプロとして仕事を始めた方やなかなか授業時間を確保できない方のための添削コースをリニューアルしました。大手の翻訳スクールの開講日に出席できない方、各社トライアルを受講するのに自信をつけたい方のお役に立てる講座であると自負しております。

③「韓国語教育ビジネスマスター講座」につきましても、本年開講の準備を進めております。日本語話者向けに特化した教授法に力を入れて展開してまいります。併せてAIをうまくつかいこなせるようになるカリキュラムも組み込む予定です。 

またAIに依存しがちな中、だからこそ自分で美しい文章を書ける力を養う「400字文章塾」をスタート。AIには決して書けない「私」をテーマに作文を書きますが、作文を書くために徹底的に自己棚卸をしていく内容です。なぜ人は悩むのか、人生の目的は何なのか、自分を考え、言語化していきながら自己価値を上げていきます。
 

これまで合宿や研修旅行、国内セミナー、合宿、食事会、その他イベントをお休みしてまいりましたが、再開していきます。

こちらもお楽しみに!
 

 マウルの理念


マウルは言葉で人と社会を豊かにするという理念を持って、韓国語教育にも多角的にアプローチをし、「常識を壊す」新しい教育をどんどん展開していこうと活動してきました。「韓国語を誰かのために役立てる」という趣旨で韓国語を学びっぱなしにせずに世間に生かすための姿勢を持って学びを深めていくことをメインに運営を続けています。 

自分だけよければという考え方、授業や教師に頼るだけの姿勢や考え方をなくすだけで、語学はかなり上達します。これまで実力を付けられなかった方、やっても満足に伸びなかった方にはヒアリングを通じて理由を知っていただき、伸ばしていくことをミッションととらえ、メンタルトレーニングにも取り組んでいます。マウルの韓国語学習は「TOPIKで苦しまない韓国語学習」。既存の、一律で誰にでも同じことを教える授業を完全に廃止しました。与えられたものをこなすだけの受け身学習の弊害や、他人の評価を受けて一喜一憂する試験メインの学習の悪影響などをお伝えし、何のために学ぶのか、学んだ先に何があるのかをきちんと考えたうえでの学習スタイルを徹底しています。 

 

AIが何でも訳してくれる時代になり、以前なら旅行のために学ぶ、交流したいから韓国語を学ぶ、好きな韓流アイドルや俳優に近づきたいから学ぶ、といった入り口が多かったのですが、おそらく減っていくことでしょう。語学学習の在り方が大きく変わる時代、マウル塾は人間として常に学ぶ姿勢は忘れず、続けて豊かな社会と自分づくりをしてまいります。